3月3日は、
雛人形を飾って、家族みんなでお祝いする日♪
女の子の節句『ひな祭り』ですねっ。d^^
私の知り合いの家では、
嫁いだ後も、母親は雛人形を出しているそうです。
それを聞いただけでも、
大切に育てられた事が伝わってきますよね。
その後、女の子が生まれて、
自分の子にも、雛人形を買うことにしたそうなのですが...
お店の雛人形を見て、自分の雛人形とは、
明らかに、違う飾り方だった事に驚き、そのまま帰って来たそうです。
それを聞いた私自信も、
実は、その事を知らなかったので驚きました。
その方は、関西出身なので、
もしかすると、関西と関東では飾り方が違うのではないかと...
そこで、今回の「ズバリ解決~っ!!(xyz...)」では、
『雛人形の飾り方』は関西と関東では違うのか?
について調査し、詳しく解説していきます。d^^
その違いの理由は何なのか?
また、飾り方の他には、どのような違いがあるのでしょう!?
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Contents
雛人形の飾り方
ひな祭りや雛人形の、
由来の詳細については、今回割愛しますが...
雛人形を飾る理由には、
厄災を人に変わって引き受ける人形(ひとがた)の役割があります。
そのため、
女の子の『健やかな成長や幸せを願う日』となり、
雛人形が飾られるようになった!と言われています。
雛人形は何を表しているのか?
ひな祭りには、決まって雛人形を飾りますが、
そもそも、雛人形は何を表しているものなのでしょうか?
童謡の「うれしいなひなまつり」に登場する、
『お内裏様と お雛様~♫ ・・・』という歌詞は聞いたことありますよね?
実は、
その「お内裏様(おだいりさま)」なんですが...
お内裏様の「内裏」とは、
古代都城の宮城における、天皇の私的区域のことを差し、
御所(ごしょ)・禁裏(きんり)・大内(おおうち)などの異称もあります。
この内裏の中に、
政務所である紫宸殿(ししんでん/ししいでん)と呼ばれる場所があります。
そこでは、
天皇元服や立大使、節会などの儀式が行われた正殿なのです。
雛人形は、
紫宸殿で行われる「天皇皇后の婚礼を模したお飾り」だったのです。
このように、内裏とは天皇が住む宮中のことを表しているので、
天皇をお内裏様と呼ぶのは、当然間違っていますよねw。
お内裏様とお雛様と呼ばれている、雛人形のお飾りは、
正しくは「男雛」「女雛」と呼び、
2人一対を「内裏雛(だいりびな)」といいます。d^^
おそらくこの『内裏雛』を「内裏」と「雛」にしてしまい、
お内裏様とお雛様~♫ に、間違えてしまったのではないでしょうか?
「関西」の雛人形の飾り方
雛人形には、
「京雛」と「関東雛」がある事は、ご存知ですか?
それは、あまりに違い過ぎて、
逆に、違う事に気づかないかもしれません(汗)。
では、
これらには、どのような違があるのでしょう。d^^
関西は「男雛と女雛の飾り方」が逆!
日本古来からの伝統的な雛人形は「京雛」で、
そもそも、雛人形は『向かって右に男雛』が座っているものでした。
京雛の位置は、
御所における「玉座の位置」に基づいています。
中国では、古来より「天子南面(てんしなんめん)」という言葉があり、
天子(皇帝、天皇など)は、南に面して君臨するという法則なのです。
これは、皇帝などが、北を背にして南を向くという意味です。
つまり、北を背にした時、天皇から見て「左」が優位になります。
北・北極星(不動の存在)を背にするということは、
天皇は「天」側になる!という意味もあります。
そして、太陽も北極星とおなじで、
他に類をみない存在として、扱われていました。
太陽は、東から昇り西へ沈みます。
ですので、
南へ向いた皇帝から見て、左手(東)側から昇り、右手(西)側へ沈んでいきます。
つまり ...
- 左手(東)側 ・・・『上位(上座)』
- 右手(西)側 ・・・『下位(下座)』
となるんです。d^^
この中国の「東側上位」「左上位」の概念が日本に伝わり、
根付いて浸透していきました。
日本お伝統礼法の一つとして、宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)などにも、
「左が上位、右が下位」が使われる様になりました。
そのため、
雛人形でも、天皇皇后の婚礼を模している、
お宮中内裏での、天皇の並び方になぞらえて、
「向かって右に男雛」「向かって左に女雛」と置かれた様です!
そして現在も、
関西(主に京都)では、この伝統の飾り方を受け継いでいるのです。
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関東の場合は?
現在一般的に、広く売られている雛人形は「関東雛」で、
「右(向かって左)に男雛」が座っているものになります。
それには、
大正天皇が関係しているとされています。
明治維新の時代に、多くの西洋文化の流れを受けて、
制度や習慣が大きく変わり、皇室儀礼などにも、
国際儀礼である「右が上位」の考え方が、取り入れられました。
大正天皇が即位の礼で、洋装スタイルの天皇陛下が西洋の形式に習って、
皇后陛下の右に立たれた事が、新しいしきたりになっていきます。
東京の雛人形小売店では、
後に報道された、昭和天皇御即位の際の写真を見て...
「男雛を右(向かって左)・女雛を左(向かって右)」に、
店頭のディスプレイを置き換え、宣伝して広めていったそうです。
そして現在でも、
このスタイルが「全国的に主流」となっています。d^^
「古式」と「新式」
「京雛」は、
日本古来からの風習や、古典的な習わしによる『古式』の飾り方!
という事は、
関東の「関東雛」は『新式』の飾り方になります。d^^
となると...
いったいどちらで飾るのがいいのでしょう!?
飾り方は「左」「右」どっち!?
上述の様に、雛人形(内裏雛)の飾り方は、
「左に飾る」場合と「右に飾る」場合があります。
では、どちらに飾ればいいのかと言うと...
『どちらでも構いません!』
どちらが正解ということは無いんです。d^^
そもそも、江戸時代初期に始まったひな祭りは、
当初「男雛女雛一対のみ」の内裏雛で完成形でした。
その後、徐々に様々な形で人形が追加されていきます。
そして大正時代に、
百貨店が雛人形のセット販売を始めます。
このセットが「七段飾り」で、現在に繋がる段飾りになったのです。
「正式な雛人形は七段飾り!」
と思っている方も、少なくないのではないでしょうか?
けっして、その様な事はないのです!
飾り方のスタイルも、百貨店や人形店が決めたものなので、
「どちらが正しい」というものはありません。d^^
飾り方以外の違いは?
飾り方のほかにも、
関西・関東では、各人形の「形」や「持ち物」なども異なっています。
-
関西(京雛)
御所・宮中の暮らしを模したものが多い。 -
関東(関東雛)
主に武家の持ち物・暮らしを表したものが多い。
同じ関西でも、人形の配置が異なる場合もあります。
こちらも上記の様に「どちらが正しい」というものはありません。
地域の風習なども考慮し、
家族と相談しながら、毎年飾ってあげる事が大切だと思います。d^^
京雛と関東雛では、「顔立ち」にも違いがあるんですよ。d^^
- 【京雛】
- 切れ長の目
- 鼻筋が通っている
- 高貴で品のある表情
- 【関東雛】
- 目が大きい
- 口元がふっくら
- 微笑んだような、優しい表情
しかし、実際に顔立ちなどを比べてみても、
一体一体全部違うので、厳密には区別しにくく感じました...w。
各人形それぞれに特徴があるので、
すべての雛人形ごとに違いがあるんですねっ d^^
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