冬至の日に、小さい頃よく食べていた
「いとこ煮」を作って、食卓に出したのですが...
旦那の反応は、
「何これ?初めて見た!」
と言いながら、しばらく眺めていました...
その時、
冬至に「いとこ煮」というのは、一般的ではなく、
「かぼちゃの煮物」を食べる方が多い!という事を知りましたw。
そこで、
今回の「ズバリ解決~っ!!(xyz...)」では、
『冬至にかぼちゃと小豆(いとこ煮)を食べる』のは何故なのか?
その由来などについても、わかりやすく説明していきます。d^^
Sponsored Link
Contents
冬至とは?冬至はいつ!?
そもそも「冬至」とは!?
いったい、いつの事を指しているのでしょう?
これを『冬至』と言い、「二十四節気の第22番目」にあたります。
1年間を24等分して、
約15日ごとに区切ってつけた季節の名称、
『二十四節気(にじゅうしせっき)』というものがありますが...
上述の様に、
「冬至」は、この二十四節気の第22番目にあたるのです。
もう少し、詳しく見てみましょう♪
地球と太陽の角度が、
「春分を基準にして270度」の位置が、冬至とされます。
実は、二十四節気の名称では、
12月22日頃の「日」だけでなく、
冬至には、「期間」としての意味もあるんです。d^^
- 12月22日頃の1日だけ!
- 冬至の次の節気「小寒」前日までの間の期間!(12月22日~1月5日頃)
冬至は、最も夜の時間が長くなる!ということから、
昔の人は、
「生命の終わる時期」「死に一番近い日」と言われていたそうです。
ですので、
現在でも、その厄(やく)を払うために、
体を温めて、無病息災を願う風習が続いているのです。d^^
冬至にかぼちゃと小豆を食べる由来
冬至には、かぼちゃを食べると良い!とされていますが、
『かぼちゃと小豆などを食べる』という風習や地域もあるんです。
「かぼちゃ」と「小豆」の組み合わせ ...!? ってなりますよね(笑)
- なぜ「かぼちゃと小豆」を食べるのか?
- その「由来」は何なのか?
などについて、次は見ていきましょう。
「かぼちゃと小豆」を食べるのは何故?
「冬至にかぼちゃ」というのは、良く耳にするかと思います。
しかし!
「かぼちゃと小豆を煮る料理」は、
初めて聞いたという方も、少なくないのでは?
また、その不思議な組み合わせに、
少しびっくりしている方も、おそらく多いと思います。
「かぼちゃと小豆を食べる」のは何故なんでしょう?
そもそも、
冬至にかぼちゃを食べるのは、以下の様な理由からなんです!
かぼちゃには、
体内でビタミンAに代わる、βカロテンが多く含まれています。
また、かぼちゃは、
栄養が豊富で、抵抗力を高めるビタミンCや、
血行を良くするビタミンEなども含まれています。
そのため、かぼちゃを食べる一番の理由は、
「健康で風邪を引かないように」と言われています。
問題はここからです!!
そして、
そこにプラスされる「小豆」が出てきますw。
小豆の赤色は、悪いものを追い払うという意味があり、
かぼちゃの「運盛り」という縁起担ぎに、
「さらに 運を付けるため」だと思われます。
冬に備えて、
「栄養価の高い食べ物を食べて、風邪や寒さから身を守る!」
という、昔の人の知恵なんですね。d^^
Sponsored Link
「いとこ煮」って?由来や地域とは?
冒頭の『いとこ煮』は、
「かぼちゃと小豆を一緒に煮込んだ料理」を指しています。
「正月・事八日(ことようか)・盆・祭礼・収穫祭」などに食べる行事食のこと。
「いとこ煮」を食べる地域
この料理を冬至に食べる!という風習があるのは、
北陸地方や東北地方、他に奈良県などでよく聞かれます。
それ以外の地域では...
- 東北地方: 秋田県・山形県・宮城県・福島県
- 関東地方: 栃木県・神奈川県
- 中部地方: 新潟県・石川県・福井県
- 近畿地方: 京都府・大阪府
地域や風習によって、異なる場合もありますが、
これらの地域でも、「かぼちゃのいとこ煮」を食べられてます。
群馬県では、
「冬至にこんにゃくを食べる!」という風習の地域もあるそうです。
「いとこ煮」の由来
ところで、
「なぜ、いとこ煮なのか!?」
次は、
一見風変わりな、その名称について見てみましょう。
『いとこ煮』の命名の由来は、諸説あります。d^^
-
いとこ煮(萩風)
①小豆を柔らかく煮る!
②白玉だんごを作って茹でる!
③だし汁に干ししいたけを入れて煮る! という様に、
最終的にお椀で一緒になるはずの材料を、別々に調理して作る。この別々に煮ることを、「銘々(めいめいに)煮る」と表現します。
「めい」 → 『姪』(兄弟の子ども)
姪と姪(兄弟の子ども同士)が、
一緒にお椀に入って、ひとつの料理を作り上げている。つまり、お椀の中の具は、
姪同士になるので、お互いは従兄弟(いとこ)の関係になる。 -
一般的ないとこ煮
「小豆とかぼちゃを甘すぎない程度に、汁気がなくなるまで煮たもの」
小豆とかぼちゃは、煮えるまでの時間が違うため、
①小豆をかなり柔らかくなるまで茹でる!
②小豆が柔らかくなってきたら、
かぼちゃを加えて、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る!
③最終的に調味をして、汁気がなくなるまで煮詰める!この様に、材料を順次適当な時期に加えていくことを、
「追い追い(おいおい)煮る」と表現します。「おい」 → 『甥』(兄弟の子ども)
「甥と甥」(兄弟の子ども同士) → 『従兄弟』(いとこ) -
冠婚葬祭の席で必ず出される料理
冠婚葬祭で、
兄弟姉妹や、従兄弟たちが集まったときに食べる料理だったことから!
その他にも...
- 野菜ばかりを煮るので、近親関係だから!
- 12月8日の事始めに作られたオコト汁が転じた!
など、たくさんの説があります。
北の方を中心とした郷土料理に、この様な由来がある様で、
それらが転じて「いとこ煮」と言われています。
冬至に食べると良いもの
『冬至に食べると良い!』とされているのは、
実は、かぼちゃだけではありません!
地域や風習によって、以下の様なものが挙げられます。
- ・ 南瓜(かぼちゃ)
- ・ 蓮根(れんこん)
- ・ 人参(にんじん)
- ・ 銀杏(ぎんなん)
- ・ 金柑(きんかん)
- ・ 寒天(かんてん)
- ・ 饂飩(うんどん)
ご覧の通り、
すべてに、『ん』が付く食べ物ばかりなんです。d^^
これらはいったい、
どのような理由からなのでしょうか?
上述の様に、
冬至は、一年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日の事です。
太陽の日が短く、力も弱くなり、
冬至以降、太陽の力も戻ってきます。
そして、冬至を境にして、
それ以降は日が長くなり、暖かくなっていきますよね。
ですので、
冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」の日とされ、
『だんだんと運気が上昇し始める日』と言われています。
そして、
「かぼちゃ」は、夏から秋にかけて収穫し、
丸ごとなら、冬まで保存が効きます。
「長くもつ」というところから、
『長生き』という意味や、『運盛り』という縁起担ぎとして伝えられてきました。
運が上昇しはじめる、冬至の日には、
さらに『運(うん)』が付くように、
『ん』が付く食べ物を食べる!という習慣が根付いたという事なんです。
冬至にかぼちゃと小豆を食べる由来「さいごに」
いかがでしたか?
冬至に、かぼちゃと小豆を食べる意味が、
しっかりわかりましたよね♪
昔は、医者や薬も少なく、
限られた物や、知恵をいかして生活をしていました。
それを、
今でも受け継がれているんですね。d^^
そしてこれからも、
長く受け継いでいきたいものです。
と、ここで・・・・
ある事に気づきませんか?
ずっと「かぼちゃ」と言いながら、
かぼちゃには、『ん』が付いていない事に ...
確かに付いていません!
しかし、
「かぼちゃ」には、他にも呼び名があるんです。
それは・・・『南京(なんきん)』!
しっかり『ん』が付いていましたねw。
お後がよろしい様で...(笑)
Sponsored Link